高齢者の自立支援とは、高齢者が介護を必要とせず、自分の力で生活できる状態を維持できるように最低限のサポートを行うことを指す。

ここでいう自立には、身体的自立、精神的自立、社会的自立の3つの要素があり、これらすべてにとって大きな課題となるのが認知症である。高齢者が一度認知症を発症してしまうと、どんな自立も不可能になってしまう恐れがある。

なぜなら、認知症の高齢者にとって身体的自立はむしろ徘徊などの危険が増してしまう。精神的自立についても、認知症の高齢者は自分自身が何をしているのか上手く認識できない状態にあるため、今後の人生を正しく考えることも難しいだろう。つまり、これらの自立とは別に、認知症を予防し、健康で正常な思考を維持することが何よりも重要なのだ。

認知症の予防には、脳に刺激を与えること、つまり運動をしたり頭を使うことによって、脳が退屈しないようにすることが大事だ。そこで役に立つのが、健康マージャンである。

地域によっては、健康マージャンのお店を見かけたことがある人もいるだろう。健康マージャンとは、文字どおり健康のために行う麻雀のことである。麻雀は自分の持ち札、相手の持ち札、捨て札などを把握したうえで、なるべく高い点数を取れるように自分の持ち札を入れ替える必要がある。

その上、マージャンは点数の計算も相当複雑だ。つまり、麻雀をすることは脳にほどよい刺激を与えることができるのだ。そういった点でも、健康マージャンはある種の自立支援になっているのである。そのため自立支援を意識した取り組みとして介護施設のレクリエーションにマージャンを採用するのもいいかもしれない。